叡智の適性Aの特徴は、多くの条件が提示されることです。通常、条件の数が増えれば正答は絞れるものと考えられがちですが、叡智の過去問を見ても、答えが一つに限定されるものはごく一部です。つまり、答えは複数あり、そのプロセスも複数存在することを意味します。講師が一つの正答モデルを提示してコツを教授することは簡単ですが、それでは実践での再現性は限定されます。
そこで佐々木ゼミでは、適性Aの回答を全員で発表し共有することで、類似問題に対する正解のプロセスを複数共有することを目指します。よって「自分さえ複数解を理解すればいい」といった利己的な考えを持つ生徒は当ゼミには向かないことをご理解ください。アメリカの国立訓練教育所の研究論文によれば、自分で解いた解法を他者に説明することが最高の学習定着法であると結論付けられています。
また、友達の解法を聞いて「そうか、じゃあ、こんな解法はどうですか?」「この条件がこう変わった時にはどうなりますか?」等、新たな気づきや疑問を積極的に共有することで、クラス全体で底上げをすることに貢献できる利他的な生徒の参加を期待します。