叡智学園の適性Aは、令和4年度検査までは、一貫して大問2問が出題されていましたが、令和5年度になり初めて大問が3題出題されました。しかし翌年には大問2問に戻り、令和7年度も大問2問となりました。ただ、令和7年度の大問1はそれぞれが独立しており、従来の大問のくくりとは様相が変わっています。大問1は通常の適性検査で出てくるような出題内容となっており、叡智も試行錯誤している様子がうかがえます。

叡智に限らず適性問題の多くは、私学受験とは違い、格別難しい数式を使うものはありません。小学校5年生程度の知識があれば十分解ける問題です。ただ、大人でも初見では解けないほどの高度な情報処理能力が求められます。私学受験対策だけでも、適性対策だけでも高得点は取れず、私学で合格するほどの基礎学力と適性で求められる情報処理能力の双方が求められるハードルの高い問題となっています。

基礎学力

基礎学力が定着していなくても、部分的に解ける適性問題があるのは事実です。だからといって適性問題を大量に解けばよいという問題ではありません。重要なのは再現性です。過去問と全く同じ問題が出ることはありません。出題者も過去問や他校の問題と重ならないように毎年工夫しています。

よって、適性問題への取り組みは「急がば回れ」で基礎学力をしっかりと定着させることが重要です。つまり、どんな問題が出ても解ける学力です。事実、叡智合格生から聞いたところ、周囲の合格生の多くが小4,小5から私学を見据えた準備をしていたとのことでした。

そこで佐々木ゼミでも、令和6年より、適性に取り組むのは小6の6月以降に設定することにしました。それまでは「エフォート」に取り組みながら、どんな問題でも対応できるような基礎学力を定着させることを目指します。新小6生で不足している点があれば春休みなどを利用し、適性に臨める土台を築きます。なお、新小5生に関しては、1年かけて基礎学力を固め、小5の新年1月から適性問題に取り組みます。

全員参加で底上げ

叡智の適性Aの特徴は、多くの条件が提示されることです。通常、条件の数が増えれば正答は絞れるものと考えられがちですが、叡智の過去問を見ても、答えが一つに限定されるものはごく一部です。つまり、答えは複数あり、そのプロセスも複数存在することを意味します。講師が一つの正答モデルを提示してコツを教授することは簡単ですが、それでは実践での再現性は限定されます。

そこで佐々木ゼミでは、適性Aの回答を全員で発表し共有することで、類似問題に対する正解のプロセスを複数共有することを目指します。よって「自分さえ複数解を理解すればいい」といった利己的な考えを持つ生徒は当ゼミには向かないことをご理解ください。アメリカの国立訓練教育所の研究論文によれば、自分で解いた解法を他者に説明することが最高の学習定着法であると結論付けられています。

また、友達の解法を聞いて「そうか、じゃあ、こんな解法はどうですか?」「この条件がこう変わった時にはどうなりますか?」等、新たな気づきや疑問を積極的に共有することで、クラス全体で底上げをすることに貢献できる利他的な生徒の参加を期待します。

8テーマ完全攻略

叡智は歴史が浅く、一次、二次含め、試行錯誤している跡がうかがえます。叡智の過去問傾向だけに着目していても、核心的な対応策は見出せません。佐々木ゼミでは、叡智の過去問だけでなく、広島県立中学校の過去問の傾向に注目し、県立中高一貫のトレンドを整理した結果、8つのテーマについては完全攻略が必要だという結論に達しました。例えば「経路問題」は、叡智平成2019年度入試で(初年度)出題されましたが、広島県立広島中学、県立三次中学と合わせると、叡智も含め4年間で5回出題されていることがわかります。そのほか、県立中学の過去問を紐解くと、経路問題含め、高頻出テーマが8つに絞られることがわかります。

これらの傾向から、少なくともこの8つのテーマについて苦手意識を払しょくすることが重要だと考えます。佐々木ゼミではこの8つのテーマを扱いながら、苦手意識を払しょくし、得意意識に変換させる取り組みをしています。

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